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3分でわかるSIMフリーのメリット・デメリット

SIMフリー
国が規制緩和の方向に動きだし、一気に「SIMフリー」というキーワードに注目が集まるようになりました。SIMフリーとは、簡単にいえば「キャリアの縛りを受けず、海外のようにスマホ本体のみを購入して通信会社も自由に選べるようになるサービス」ということなのですが、SIMフリーを利用するとどんな恩恵があるのか、いまいちピンと来ていない方も多いかと思います。

SIMフリー端末では、大手キャリアから電波を借りて通信サービスをおこなうMVNO(仮想移動体通信事業者)が提供するSIMカードを使うケースがほとんどですが、メリットとデメリットについて見ていきましょう。

■メリットがある場合

・あまりデータ通信をしない

日々の天気やニュースを見たり、チャットをするだけのライトユーザーの場合、SIMフリーの利用メリットが大きく出る可能性があります。月額1,000円前後で50MB/日のSIMカードの契約をした場合、ホームページなら200ページ、添付ファイル無しのテキストメールなら1万通、動画なら25分程度の視聴が可能です。

SIMカードは、データ通信専用のものが多いですが、いまの携帯番号をそのまま引き継いで通話ができる音声通話付きSIMカードも発売されています。ただし、料金はデータ通信のみのものと比べると1,000円程度高くなります。

また、フィーチャーフォンからとりあえずスマホに替えたいけど、料金が高いと思っている人にもオススメです。2年縛りがないこともメリットですが、プランによっては3~6ヶ月など一定の利用期間を超えないと解約金が発生する場合がありますので、ご注意ください。

・海外に行くことが多い

SIMフリーのスマホの場合、海外で使えるSIMカードに差し替えれば「現地価格」で格安にスマホを利用できます。海外に行く前に自宅にSIMカードを配送してくれたり、空港で受けることができるサービスも増えています。SIMロックされているキャリアのスマホを海外で使うと(ローミング)、定額制でも高額なパケット料金が必要になります。また、いわゆる「パケ死」するリスクも大幅に減らすことができます。年に何回か海外に行く機会がある人にはオススメです。

・余っているスマホを活用したい

子供にスマホを持たせたいけどコストはできるだけ抑えたいという場合は、以前自分が使っていたスマホにSIMカードを挿せば、キャリアで新規契約するよりもコストを削減できます。iOSとAndroidの両方使いたい場合や、ビジネス用とプライベート用を分けたい場合、タブレットにも挿したい場合など、複数台持ちたいケースにもマッチします。機種変更した後、以前のスマホは使われないケースが多いですが、故障していなければ何かしらに活用したいものです。

■デメリットがある場合

・動画を頻繁に見たり、キャリアメールを使う

キャリアの回線を使って頻繁に動画を見たり、1日何時間もネットサーフィンをする場合など、1ヶ月のデータ制限量である7GBに迫るようなスマホの使い方をしているケースでは、トータルで見るとキャリアを使う場合とあまりコストが変わらない場合もあります。また、~@softbank.ne.jpなどのキャリアメールを使っている場合、SIMフリーにすると使えないケースが多いため注意が必要です。

・細かい設定が得意ではない

SIMフリーでスマホを使用する為には、SIMカードを抜き差ししたり、データ通信ができるように設定(APN設定)をしなければなりません。キャリアのスマホは、お店で受け取った時に設定が完了しているため、すぐに使えますが、SIMフリーの場合は自分で設定しなければいけないケースが多いです。情報はネットに公開されていますが、この手の操作が苦手な人は、自分で対応ができるかどうかを事前に調べておく必要があります。

うまく動作しない場合も自己責任になることが多いため、困ったことがあったらすぐにサポートに電話をしたり、キャリアのショップに相談にいくケースが多い人にはあまりオススメできせん。


海外ではスマホの端末だけを購入し、SIMカードは好きな通信会社のものを購入して利用する(つまりSIMフリー)ことが当たり前なのですが、日本ではイマイチ普及していなかったSIMフリー。ですが、使い方をちょっと知れば、安くて柔軟性の高いモバイルライフを手に入れる事ができます。規制緩和の動きが出てきた今こそSIMフリーを少し調べてみてはいかがでしょうか。

SIMカード(外部サイト)

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