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「KENDAMA」が世界的ブームの兆し

けん玉
木製の持ち手に丸い玉。けん玉といえば昔の遊びの代表格ですが、最近では海外の若者に人気です。今なぜ、けん玉にブームの兆しがあるのでしょうか。

■アメリカの若者が火付け役

ここ最近、日本の文化はクール・ジャパンとして海外から注目されていますが、けん玉もその一つです。けん玉が海外に広まったのは、アメリカのスキー選手がお土産としてけん玉を買ったことがきっかけでした。「KENDAMA」はスケートボードなどを楽しむストリート系の若者たちを中心にじわじわ広がり、クールなイメージが定着しました。今では海外の若者たちがけん玉パフォーマンスを動画サイトで公開するまでになりました。

現在のけん玉はスポーツの要素も取り入れられており、アクロバティックで自由なスタイルであることが特徴です。ちょうどハイパーヨーヨーが流行った時と同じような印象を受けます。実際、海外ではスポーツとして捉えている人も多く、パフォーマンス性の高さから「エクストリームKENDAMA」と呼ばれるけん玉が日本に逆輸入されるようになりました。

■けん玉ワールドカップも

アメリカの若者から広がったからなのか、最近ではカラフルでスタイリッシュなけん玉がたくさん売られています。海外では首にぶら下げてアクセサリーとして楽しむ若者もいたり、何本もけん玉をコレクションしている人もいます。

日本けん玉協会(JKA)はこの流れをうけて、世界大会を開いたり、海外で認定制度をつくったりするなど、国内外で更なる普及につとめています。けん玉発祥の地とされる広島県の廿日市(はつかいち)市では、今年の7月にけん玉ワールドカップが開催され、世界各国のけん玉のトッププレーヤーが腕を競い合いました。

けん玉メーカーもファッションブランドと組んでおしゃれなけん玉を出しており、日経トレンディの2014年ヒット商品予測9位にランクインするなど、更に注目が高まっています。世界から注目されている日本の文化ですが、次は何がクールジャパンの対象になるのか興味深いですね。

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