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「A」でも「B」でもなく、なぜ「Cドライブ」と言うのか

パソコン
Windowsのパソコンでデータを保存する場所といえば、ご存知のとおり「Cドライブ」ですよね。「A」と「B」を飛ばして「C」からはじまっているのには、ちょっとしたワケがあります。

その答えは単純で、「A」と「B」はフロッピーディスク用に割り当てられていたからです。今となってはデータの保存はSSDやハードディスクで行うことが当たり前になっていますが、昔はハードディスクがなく、フロッピーがメインの記録媒体として使われていました。ここ10年程度しかパソコンに触れていない人にはピンとこないと思いますが、フロッピーディスクが必須の時代があったのです。

フロッピーディスクは容量が少なく、パソコンを起動するためのOS用のディスクとアプリケーションを起動するためのディスク、実質的に2つのフロッピーが必要でした。「A」と「B」はその2つのフロッピーディスクに割り当てられることになり、ハードディスクは自ずと「C」になりました。その後、CDやDVDなどの普及により、フロッピーディスクは殆ど使われていませんが、ハードディスクはいまだに「C」が使われているというわけです。

「A」や「B」のようにアルファベット1文字になっているのは、昔のパソコンはハードディスクに保存できるデータ量がとても少なく、容量を節約するために1文字にしたと言われています。Macでは好きな名前を自由に設定できますし、もしかすると将来的に「C」ではない日がやってくるのかもしれません。

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