グルメ

おいしいミカンの見分け方

もっとも親しみやすい果物と言っても過言ではない「ミカン」。食べようと思ってお皿などにたくさん積まれているものから手にとるとき、やわらかすぎるものや形が悪いものは避けるなど、何かを基準にして無意識に選んでしまいませんか? 今回は、おいしいミカンを選ぶ基準について考えてみたいと思います。

■へたの切り口が小さいミカンほどおいしい

ミカンを手にとるとき、皮の色の濃さやキズの有無といった見た目で選んでいる方も多いと思います。オレンジ色が濃いほうが薄いもより甘い、という考え方もありますが、それ以外にもチェックしてほしい部分があります。それはミカンの「へた」の切り口。


ミカンの「へた」の切り口がおいしさを見分けるポイント

へたの切り口が小さいミカンが、切り口の大きなミカンと比較して甘さがあると言われています。へたの切り口が小さいということは細い枝で育ったということ。細い枝で育つミカンは、太い枝で育つものと比較すると、果実が大きくなるまでに時間がかかります。時間をかけてじっくりと育てられることにより、日照時間も長くなります。日光を浴びることで光合成がおこなわれ、そこで生成された糖分が全体に行き渡ります。

いっぽうで太い枝で育ったミカンは大きく成長するスピードは速いものの、栄養が十分に行き渡る前に規定の大きさになってしまうため、熟成の度合いが適当になる前に収穫されます。その状態で収穫されると、大きさは十分でもしっかりとした甘さを得られていません。

■イチゴのおいしさも、へたを見ればわかる

ミカンだけでなくイチゴも、へたでおいしいものを見分けられます。イチゴは収穫した瞬間が一番甘いとされており、新鮮であることがおいしさの基準となります。新鮮なイチゴには、水分がたっぷりと残っているため、へたがみずみずしい状態で反り返っています。またイチゴ狩りをおこなっている農場などでも、へたが反り返っていることが成熟のサインである、それを“摘みどき”として案内しているところもあります。

 

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