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ランニングコストを抑えた子ども用スマホを自作してみた

子どもが持つスマホにはGPS機能も欲しいし、アプリダウンロード制限などのセキュリティも気になる。大手キャリアが販売しているジュニアスマホなら、すべての要件を満たしていると思い契約にいってビックリ、キッズ携帯と違って本体の月割り代金と別に月額6000円近くの通信費がかかるという。大人用でも馬鹿にならないスマホ代に、あと1台なんてとんでもない!

子ども向けスマホ01
子どもに持たせるスマホは、できればコストは低く、必要な機能以外は制限したい・・・

ということで、格安SIMとアプリを使って、子ども用のスマホを作ってみました。低ランニングコストと子ども用スマホに求められる機能を加えた自作スマホのセッティング方法をお伝えします。同じ悩みを持つ方々に、読んでもらえるとうれしいです。

■子ども用スマホに求めること

準備を始める前にまず、子ども用スマホに求めることをまとめてみました。これは子どもの年齢や、家庭の考え方によって内容が変わってくると思いますので、十分に検討して決めてください。

1. 初期費用とランニングコストとを抑える
物の扱いが荒い子どもに、値段の高い本体や、2年縛りのある携帯を持たせるのには抵抗があるので、ここを工夫したい。

2. 音声でのやりとりができる
両親のスマホに緊急連絡がとれる事が基本で、Skypeなどのインターネット経由の無料通話でいいのか、110番に掛けられる音声通話が必要かどうかも判断材料です。

3. メールやメッセンジャーなどのテキストが残る方法で簡単に連絡ができる
自分の仕事中や子どもの授業中など、電話に出られない状況でもメッセージを残しておけるのは便利です。

4. 居場所を確認できる
GPSを使って子どもがどこにいるのか調べることができるのは、もしものときのために重要です。

5. 不適切なコンテンツにフィルタがかけられる
音楽やゲームアプリもある程度は許可しつつ、アクセスするサイトやダウンロードするアプリには、やはり制限をかけたいところです。

今回は上記事項の実現を目標として子ども用スマホを作っていきます。ざっと見てみると、1の条件は高額な端末を割賦で買わないこと、3、4、5の条件はAndroidアプリで何とかなりそうです。2は、SIMの選び方がポイントでしょうか。それでは手順を解説します。

■中古のスマートフォンで初期費用を抑える

まずは高額な本体を買うことを避けるためにどうしたら良いか考えました。格安SIMを利用するには、その事業者ごとにSIMカードと端末の組み合わせで動作検証が必要となります。各事業者のサイトに記載されているので、動作が確認されているスマートフォンをあらかじめチェックしましょう。

動作検証が確認されているSIMフリーのスマホも、型落ちのものであれば割安で手に入ります。しかし、ある程度の性能と本体を安く手に入れるためには中古の携帯が良いだろうということで、近所の中古携帯を扱う店を何件か回り、子どもが気に入った2012年製Fujitsu Arrowsのディズニー携帯に決定。


ディズニー携帯は子どもにも喜ばれるデザイン。機能も十二分

中古はバッテリーがヘタっていることも多いので、Amazonで同機種のバッテリーのみを注文し、本体が7000円強、バッテリーが2000円弱、トータル1万円で少しおつりがくる程度で本体の準備が整いました。ここでのポイントは、容量を増やせるmicroSDが使える機種やバッテリーパックが交換できる機種を選ぶこと。機種変更のときにいらなくなった古いスマホがあれば、それを使うというのも、安くあげるひとつの手かもしれません。

■低ランニングコストの鍵! SIMはどれを選べば良い?


格安SIMはいろいろな会社がさまざまなプランを提供。ちょっと迷ってしまいます・・・

継続して使用する携帯のランニングコストを抑えるのに重要となるのが、最近街中などでよくチラシを見かけるようになった格安SIM。ビックカメラなどの家電量販店や、ネットなどで色々な会社が格安SIMを出しています。格安SIMは標準SIM、micro SIM、nano SIMというサイズの違いだけでなく、データの通信量に加え、データ通信のみ、データ通信+SMS(ショートメールサービス)、それにプラスして音声通話ができるかなど、選ぶことが多くて迷ってしまいます。


SIMカードのサイズも機種によって異なるので確認しましょう

使う携帯の機種が決まっていたので、SIMのサイズはmicro SIM で決定。ちなみに、nano SIMを選んでおけば別売りのアタッチメントでmicro SIM、標準SIMへとサイズ変更も可能なので、機種を変更する際にSIMもサイズ変更しなければならない、という事態を避けることができます。

データの通信量も、ゲームや動画などをあまり利用しない想定なので1GBタイプを選択しました。それにどこまでサービスを使えるようにするかです。データ通信だけでもネットやアプリを使うだけなら問題ないですし、Skypeをつかった音声通話も可能。LINEを使うならSMSサービスがなければ使えません。110番などへ緊急連絡を入れるためには通常の音声通話も必要になってくるので、すべてのサービスがついた契約ということになります。


DMMのSMSサービス付き1GBのプラン。月額740円に決定

一番悩んだのは音声通話をつけるかどうかです。子どもが非常事態に警察などに電話をかけ、状況を伝えられるのかということを考えたときに、LINEの無料通話で保護者にさえ連絡がつけば保護者が通報するほうがよいという判断になりました。最終的に注文したのは、DMMのSMSサービス付き1GBのプランで月額740円。これで、ハード周りの準備が終わりました。

■アプリを駆使して守りもしっかり

本体もSIMカードも手に入れてすぐにでも使える状態になりましたが、子どもに渡すにはセキュリティを強化しなければいけません。優秀なアプリが沢山あるなかから選んだのは「まもるゾウ+」(月額150円)。アプリの使用制限に加えアプリの利用時間制限、指定した番号への発着信制限がひとつでできるというのが決め手です。


子ども向けのセキュリティアプリも現在は充実しています

それ以外にもプライバシーガードと呼ばれる紛失時の遠隔ロックや、防災ガードと呼ばれる防災時に家族に一斉メールをしたりする機能もついています。もちろん同様の機能で無料アプリもあるので、必要だと思う機能によってどれを使うか検討してください。GPSはGoogleアカウントを作成しロケーション履歴を利用することで子どもの行動を確認することが可能になりました。


今回の設定で、地図機能も利用できることを確認しました

これで初期費用1万弱、ランニングコスト890円(SIM740円、アプリ150円)、子どもも大人も満足の格安SIMを使った子どもスマホが出来上がりました。子どもに高額なスマホを持たせたくない!という気持ちからはじめた自作スマホでしたが、自分が使うスマホも格安SIMで十分かもしれません。

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