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知っておきたい、落ちないアプリの条件

はじめに

Facebookには、楽しいものから便利なものまで数多くのアプリが存在します。しかし、中にはFacebookの規約に違反した仕組みでユーザーの混乱を招き、結果的にアプリ停止に陥ってしまうものもあります。これでは、ユーザーにとってもアプリ制作者にとっても、いいことはひとつもありません。このページでは、アプリを開発される方向けに、アプリを作る上で参考となる情報を紹介します。アプリを作り始める前に、ぜひご一読ください。

アプリ制作に関する注意点

特に、プロモーションのみを考えたアプリはスパム的な要素が入りがちです。アプリ制作においては、一度ユーザー目線に立ち返って考えてみることが大事になります。ここでは、アプリを作る上で注意するべき大事なポイントをまとめました。

①ユーザーのコミュニケーションを不自然なものにしない

Facebook上でのユーザーの投稿は、あくまでもユーザーが自分の意思で行うものです。アプリによって、ユーザーのウォールやニュースフィードに意図しない投稿が流れる、いつのまにか投稿されるなど、ユーザーに不快な思いをさせてはいけません。当然、ユーザーの投稿を目にする、ユーザーの友達の立場も考慮する必要があるでしょう。常識的に考えれば当たり前の話でも、守られていないケースもあるようです。ユーザーに不快な思いをさせないということは、規約違反を避けるだけでなく、アプリ成功の鍵でもあるのでぜひともチェックしてみてください。

②ユーザーにとって意味あるアプリを

作ったアプリがユーザーにとって価値あるものかどうか。その参考となるのが、ユーザーからのフィードバックです。たとえば、アプリがユーザーのウォールに投稿した記事に対して「いいね!」が押されたりコメントがついたりすれば、それはアプリの好評価と考えられます。逆に、アプリが投稿した記事をユーザーが削除したり、スパムとして報告を受けた場合はネガティブな反応と判断できますね。このフィードバックが著しく悪いと、自動停止の対象となる可能性があります。ユーザーからのフィードバックは、アプリのインサイトでこまめにチェックしましょう。フィードバックの悪化を防ぐためのポイントが、Facebookの「プラットフォームポリシー IV. Application Integration Points」によくまとめられているので、こちらもぜひご参照ください。

③開発には本物のアカウントを使う

Facebookでは自分以外のアカウントを作ることはできません。利用規約で固く禁じられています。当然、アプリ開発専用にダミーのアカウントを作ることもできません。最悪の場合、アカウントが停止となり、そのアカウントで管理しているアプリまで停止してしまうことになります。利用規約をしっかり守っており、ユーザーからの評価も高いアプリとて例外ではありません。アプリを作る際は、実在するアカウントを使いましょう。

アプリ制作でありがちな間違った事例

アプリを作る上でついついやってしまう代表的な事例を紹介します。既にアプリを作っている方は、こちらの内容に該当していないか確認してみてください。

・ひとつのアクションで何件もの投稿・記事を流す

例えば、近況を投稿したり、アルバムに写真を追加したりといったひとつのアクションに対し、何件もの投稿をウォール・ニュースフィードに流すことは違反となります。

・ユーザーのデータへのアクセス許可を毎回とらない

アプリを通してユーザーのウォールに投稿する際は、その都度ユーザーに投稿すること・投稿する内容に関して許可を得る必要があります。ユーザーに「知らないうちにアプリからウォールに投稿していた」というような体験をさせないよう、投稿を許可・拒否できるような仕組みが必要です。

・ツイッターと同じように考えてアプリを企画する

ツイッターとは異なり、Facebookがやりとりを行うのは実世界の知り合いや友達です。なので、ツイッター上で展開されるようなプロモーションをそのままFacebookでやってしまうと、スパム的な要素を含むプロモーションに陥りがちなので気をつけましょう。

・必要以上のデータを取得する

ユーザーにプロフィールデータへのアクセス許可を求める際、アプリで必要なデータ以上に取得することは禁じられています。 3つ以上の項目に対してデータ許可を求めると、クリック率が下がるという統計も出ているようです(参考:Facebook DEVELOPERS)。

・プライバシーポリシーへのリンクがない

ユーザーにアクセス許可を求める画面やアプリのキャンバスページ、ウェブサイトからプライバシーポリシーにリンクされていないことは、ユーザーにとって親切ではありません。必ずアプリのプライバシーポリシーを設け、リンクを設置しましょう。

・ユーザーの投稿にデフォルトで文章が入っている

近況の投稿や写真のキャプション、リンクやノートのコメントなど、ユーザーが入力する内容にデフォルトで文章を入れることは禁止されています。ユーザーがデフォルトで入っている文章を自由に編集できたとしてもNGです。ユーザーが入力する内容は、あくまでもユーザーの意思で決めるというルールを守る必要があります。

・投稿やFacebook上のアクションに対してインセンティブを与える

懸賞の応募条件がFacebookイベントへの参加だったり、ウォールへ投稿しないと見られないコンテンツがあったりと、ユーザーのFacebook上でのアクションと引き換えにインセンティブを与えることはできません。

・写真への正しくないタグ付けをする

実際に写真に写っていない人をタグ付けすることはできません。基本的に、ユーザーの混乱を招くようなことはしてはいけません。

・メッセージ機能でユーザーに連絡する

Facebookのメッセージ機能はユーザー同士でコミュニケーションをするためのものです。アプリが、ユーザーと直接コミュニケーションをとることはできません。

・いいね!などのFacebook上のアクションをプロモーションの参加条件にする

ウォールや写真、リンクなどに対する「いいね!」などをプロモーションの参加条件にすることはできません。ただし、Facebookページに対する「いいね!」に関しては別で、Facebookページに対して「いいね!をしている状態」を参加条件にすることは可能です。ただし、「いいね!をすること」を参加条件にすることはできません。これは、既に「いいね!」をしているユーザーがプロモーションに参加できないという不平等を避けるためです。

アプリ企画前の必見資料

Facebookには様々な規約があり、アプリ停止されないためにはこれらに準拠する必要があります。Facebook内の規約ページをまとめましたので、アプリの企画を考える前にぜひ目を通してみてください。

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