石川県
1 152
北陸物語案内人の若井です。

石川県の滝というと、日本の滝百選に選ばれた「姥ヶ滝」をはじめ、「ふくべ大滝」、「綿ヶ滝」、「鶴ヶ滝」など、ダイナミックなものは加賀地方に多くあります。
では、能登半島には目立った滝はないのでしょうか? もちろんそんなことはありません。滝好きには堪らないマニアックなものは、むしろ能登半島の方が多いのかもしれません。
例えば、曽々木海岸の「垂水の滝」。海辺にあって冬は強い季節風に煽られ、滝が空に昇るという珍しい現象が見られることで知られます。また、「まれ」の舞台となった輪島市大沢の近くにある「桶滝」は岩盤を丸く滝の水が侵食して、まるで底が抜けた桶から水が流れ出すかのように落ちる滝です。他にも、組んず解れつ絡み合いながら落ちる「男女滝」もありますね。
このように珍しい滝の宝庫である奥能登でも、あまり知られていないのが今回紹介する「桜滝」です。雪割草の群生地で知られる猿山岬への登山口がある輪島市門前町深見の集落から少し山の中に入ったところにある滝神社にあります。
道は狭いですが、神社のすぐ近くまで車で行くことができます。
まず最初に目に入ってくるのが、落差約45メートル、5段になって落ちる「男滝」です。なかなかの落差ですが、水量が少ないので、迫力はあまりありません。しかし、水飛沫となって降り注ぐ滝というのは、なかなか風流で、軽やかな滝の音は心を癒してくれます。
しかも、この滝は、滝の裏側に回って見ることができる「裏見の滝」でもあって、このような滝は石川県内ではあまり無いのでないでしょうか。
さらに、この「男滝」の右へ、藪と断崖に沿って狭いところでは道幅が20~30センチしかない道なき道をロープにしがみつきながら進むと、もう一つの「女滝」を正面に眺めることができます。その距離は約40メートルとありますが、とんでもない冒険をしたような気になります。
こちらは落差約24メートル、3段になって落ち、「男滝」より少々小ぶりな滝ですが、そのアプローチの困難さもあって、まるで異次元に佐迷い込んだような錯覚を覚えます。私が行ったときはちょうど虹も架かり、いっそう神秘的でした。
滝神社上の社叢林は、入らずの山の原生林として崇拝され、手つかずの自然があります。

桜滝~輪島ナビ
http://wajimanavi.lg.jp/www/view/detail.jsp?id=48
  • シェアする
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連投稿

投稿一覧を見る

記事をシェア

あとで読む

  • このエントリーをはてなブックマークに追加