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「伊勢うどん大使」がナビゲート! 三重県の魅力を二重にも 三重にも楽しむコツ

「ともやま 桐垣展望台」c naru2_naru2? Fotolia
「ともやま 桐垣展望台」c naru2_naru2? Fotolia
石原壮一郎(コラムニスト&伊勢うどん大使)
石原壮一郎(コラムニスト&伊勢うどん大使)

5月26、27日に開催される「伊勢志摩サミット」に向け、このところ三重県全体が大いに盛り上がっています! 伊勢神宮や熊野古道はひときわ荘厳さを増し、伊勢志摩の海も真珠もさらに輝き、松阪牛も伊勢エビもいつも以上に張り切っていて・・・。いや、ちょっと妄想も混じっていますが、とにかく三重県は今が旬です!

全国のみなさんも、そういえば最近「三重県」という単語を耳にしたり目にしたりする機会が増えたなあ、と感じていらっしゃるのではないでしょうか。思い立ったが吉日。ぜひ三重県の多彩な魅力に触れてみてください。三重県出身で僭越ながら「伊勢うどん大使」でもある私が、旬の三重県を二重三重に楽しむコツをご案内させていただきます。

その1. サミット会場に選ばれる決め手となった豊かな自然と悠久の歴史を知る

サミットの会場に立候補したたくさんのライバルの中から、伊勢志摩が選ばれたのはなぜか。安倍首相はその理由について、こう語っています。

「伊勢神宮は悠久の歴史をつむいできた。(主要国の)リーダーたちに日本の精神性に触れていただくにはたいへんよい場所だ。志摩には日本の原風景といえる美しい自然がある。ぜひ日本のふるさとの情景を肌で感じてほしい」

「伊勢神宮 内宮神楽殿」c oben901? Fotolia
「伊勢神宮 内宮神楽殿」c oben901? Fotolia
そう、伊勢神宮を中心とした悠久の歴史や志摩の豊かな自然が、サミットを呼び寄せたのです。ちなみに「伊勢志摩国立公園」は、戦後初の国立公園として1946(昭和21)年に国の指定を受けました。 ?

三重県民は昔から、のんびり屋さんで自己アピールが苦手と言われています。そのせいもあって全国的には今ひとつ知られていませんが、伊勢志摩の入り組んだ海岸線、しかも夕陽なんて眺めた日には、あまりの美しさに息を飲まずにはいられません。世界遺産にも指定された熊野古道がある東紀州の山々では、全身で自然を味わえます。

そして、伊勢神宮の森に入れば、西行法師が800年以上前に詠んだ「何事のおわしますをば知らねども かたじけなさに涙こぼるる」という歌を実感できるでしょう。

? 自然の豊かさ、美しさを知れば知るほど、悠久の歴史に触れれば触れるほど、三重県の魅力をさらに楽しむことができます。

その2. 高級食材から新旧ご当地グルメまで、バラエティに富んだ食を味わう

2000年以上前、天照大神が伊勢にお祀りされることになった理由のひとつは、この地が風光明媚で食べ物も豊かだったからだと言われています。神様もお気に召しただけあって、今でもバラエティに富んだ食が味わえるということではどこにも引けを取りません。

「伊勢まだい」に「あおさ」といった海の幸だけでなく、「伊勢うどん」や四日市名物の「トンテキ」など、個性豊かな食文化も三重の魅力
「伊勢まだい」に「あおさ」といった海の幸だけでなく、「伊勢うどん」や四日市名物の「トンテキ」など、個性豊かな食文化も三重の魅力
肉で言えば、有名な「松阪牛」だけでなく「伊賀牛」「熊野地鶏」「松阪ポーク」も、食べる人に深い満足感を与えてくれます。海産物も「伊勢エビ」や「アワビ」「牡蠣」だけじゃありません。

エサや育て方にこだわった「伊勢まだい」や「尾鷲ぶり」は、プロの料理人からも高い評価を受けています。生産量全国一の「あおさ」やひときわ長くて太い「ひじき」も、味や香りが別格だと感じるのは、きっと、ひいき目だけではないはず。

三重に伝わる伝統的な料理でぜひ食べていただきたいのが、伊勢神宮の周辺で400年以上前から食べられてきたと言われている「伊勢うどん」です。太くてやわらかい麺に真っ黒いタレをからめて食べる個性的なうどんで、最初は面食らう人が少なくありません(麺喰らうだけに)。しかし、ひと口食べれば、そのふわふわもちもちしたやさしい食感と香ばしくて甘辛いタレの虜になるはず。“うどんはコシが命”という思い込みが打ち砕かれ、世の中にはまだまだ自分の知らない世界があることを実感できるでしょう。

B級グルメも、頼もしいラインナップがそろっています。分厚い豚肉をニンニクと濃いソースで焼いた「四日市トンテキ」や、味噌たっぷりの焼肉にうどんをからめた「亀山みそ焼きうどん」、地元では最近は牛以上に人気がある「松阪鶏焼き肉」など、どれもクセになる美味しさ。ほかにも「手こねずし」「伊勢茶」「南紀みかん」、そして地酒の数々・・・。「赤福」をはじめとしたスィーツも忘れちゃいけません。東海道や参宮街道沿いに江戸時代からある「餅街道」についても、たっぷりお話ししたい!

キリがないのでここまでにしますが、三重のバラエティに富んだ食を味わっていただけばいただくほど、三重県の魅力をさらに楽しむことができるでしょう。