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餃子が“半月”の形をしているワケ

1月30日に総務省が発表した家計調査で明らかになった「年間一世帯の餃子購入額」。毎年首位を争っている宇都宮と浜松の戦いに今回も注目が集まっていましたが、結果は浜松市が4363円、宇都宮市が4189円と、174円差で浜松市が1年振りに首位を奪還。熱い戦いを制しました。

ビールのお供にもご飯のおかずにもなるオールマイティな存在「餃子」。ルーツが中国だというのは何となく分かりますが、どうして餃子が半月系のフォルムになっているかご存知でしょうか?

諸説ありますが、有力なのは元々中国で流通していた貨幣に似せて作られたというもの。中国最後の王朝・清の時代まで使われていた「元宝銀」という馬の蹄の形をした銀貨を模して作られた餃子は縁起の良い食べ物として主に祝いの席で食べられていたそうです。

ちなみに日本で餃子が一般的になったのは戦後になってから。戦時中、旧満州に居た日本人が帰国し、その地方で食べられていた水餃子を焼いて食べた所、香ばしさと日本人好みの味付けが受け、一気に広まっていったそう。餃子=お金が貯まる縁起の良い食べ物と考えると、あの半月系のフォルムが何だかありがたく思えてきます。 (執筆:上村 由紀子)

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