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キーボードはなぜ今のような配列になったのか

キーボード
あらためて言うまでもなく、私たちにとってパソコンはとても身近な存在ですが、普段何気なく使っているキーボードがなぜ今のような並びになっているのか疑問に思ったことはありませんか。今回はそんなキーボードの配列についてカンタンにご紹介したいと思います。

■QWERTY(クウォーティー)配列

ご存知の方も多いと思いますが、現在、一般的に使用されているキーボードの配列を「QWERTY(クウォーティー)配列」と言います。キーボードのアルファベットがある段の左上から順に「Q・W・E・R・T・Y」と並んでいることから、このように呼ばれるようになりました。この配列の原型を作ったのはアメリカ人の新聞編集者のクリストファー・レイサム・ショールズという人で、1882年にこのQWERTY配列のタイプライターの実用化に成功しました。

■なぜこのような配列なのか

QWERTY配列になった理由は諸説ありますが、いくつか有力な説をご紹介します。

・当時のタイプライターは耐久性が低く、早く打ちすぎるとアーム(タイプバー)同士がぶつかって壊れてしまうため、あえて打ちにくい配置にしたという説。

・タイプライターを売る営業マンが、顧客の前で打ってみせるときに打ちやすい配列にしたという説。「typewriter」という文字は一番上の段だけで打つことができます。

・モールス信号を文字に転記するときに入力しやすい配列にしたという説もあります。アルファベット順の配列だと、モールス信号は打ちづらかったようです。

その他にも説はありますが、これらが今のところ有力な説です。

■他のキーボード配列

QWERTY配列以外にもキーボード配列は存在します。もちろん、普及率でいえばQWERTY配列が圧倒的ですが、ムダな指の動きを極力少なくしたDvorak(ドヴォラック)配列や、人間工学に基づいて設計され、長時間タイピングをしても疲れにくいMaltron(マルトロン)配列などがあります。Macをお使いの方はキーボード設定からDvorak配列に変更できますので、一度試してみると面白いかもしれません。

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