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施設に入れるのは親不孝なのか!? 余命3カ月の祖父を持ち回りで介護した結果…

年老いた親に介護が必要となったとき、施設に入居させるかの選択を迫られるのは家族です。育児の何倍も仕事との両立が難しいといわれ、お金も時間も積み重なるうちに終わりの見えない介護が家族を追い込んでいく…。そんな状況を目の当たりにした腹プニ黒狐のコニ狐弐@奏手候8/31滋賀 黒鐵(@konicharion)さんの投稿には、多く反響が集まりました。

昔の話。 祖父が余命3カ月と言われた。 親戚一同は施設に入れずに持ち回りでの介護を選んだ。 結局3年続いた壮絶な介護は容赦なく各家庭を蝕み、2人の従兄弟は離婚。 親族の一部は離縁。 母親はノイローゼに。 悲しみよりやっと終わった感が強い異様な葬式。 施設に入れるのは親不孝なのだろうか。

腹プニ黒狐のコニ狐弐@奏手候8/31滋賀 黒鐵(@konicharion)さんによると、専門知識がない家族が、仕事や家庭がある中で毎日誰かが夜通しで見張りと世話をする状況で、次々と疲労で鬱状態になってもなお、「施設に預けたら?」と口にすることは許されなかったそうです。「自分の番で死なれたら最悪だ」と悪態をつく大人たちもいて、子どもながら「義理とは何か」を考えさせられたといいます。同様に介護に直面したことがあるという人からは、

「自宅での介護は本当に大変」
「完全在宅だと犠牲が大きすぎる」

と在宅介護の大変さを訴える声が多くあがり、介護の仕事に従事する人たちからも「家庭での介護は無理だと思う」という意見が大多数。

「介護の現場にいる人間ですが。血縁でない相手だからこそできる部分もある」
「母が亡くなるまで施設に預けました。選択肢は施設か介護離職しかなかった」
「祖母と親父を介護したけど、プロ・施設が使えたから笑って介護できた」

そして、「施設への入所=親不孝ではない」というのが介護にかかわる人々の思いとして多数派であることも分かりました。

介護を経験した人たちの多くは「専門家に任せてよかった」と実感しているよう。一方で、国による「在宅介護推奨」に批判的な声、介護という職場の環境改善や介護職に従事する人々の待遇改善を求める声も多く集まりました。大切な人を安心して預けられる施設があること、誰もが望めば施設に入所できること。必要な部分はプロに任せて、家族だからこそできることをやる、そんな形が実現できれば、介護で不幸になる家族を減らすことができるのかもしれませんね。

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