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「一番に不要とされる仕事だと思ってました」フラワーショップ従業員が目の当たりにした客に称賛の声が集まる

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、店舗の営業自粛が呼びかけられてから、約1か月の時間が経とうとしています。特に、個人経営をしている店舗はかなり厳しい経営状況が続いているところもあります。

そんな中、フラワーショップに勤める木村 咲(@_kimura_saki_ )さんの投稿が話題になっています。

外出自粛、最低限の買い物のみ、となると花屋なんて、一番に不要とされる仕事だと思ってました。でも…花や野菜の苗を買うお客さん、休校中のお子さんと育てるとのこと。家に飾る生花や観葉を買うお客さん、家にずっといるから…と。花って不要じゃないんだ。こんなときこそ必要なのかもしれない。

店内スタッフ一人体制強化で手袋マスク、営業時間短縮で、出勤回数も減って、いつ完全休業になるかなといったところですが、母の日もある。こんな状況で、会いに行けないからこそお母さんに配送で花を贈りたい人も増えるかもしれないなぁ……

需要がある一方で、立地などにより現在休業を余儀なくされているお店があるのも事実で、本来なら今の時期、母の日の予約受付期間中であり、GWは最大の母の日売上が見込める時期でもあり、休業開けすぐの母の日を予約なし準備なしで迎える店舗があるのかもしれないと思うと、考えるだけで恐ろしい…。

外出自粛が呼びかけられる今、フラワーショップは「一番不要とされる仕事」だと思っていたという木村 咲(@_kimura_saki_ )さん。しかし、実際はそうではありませんでした。子どもと一緒に育てるため、また、家に飾るために、苗や種を購入しにくるお客さんがいたのです。

この投稿には称賛の声が殺到。

「今だからこそ花の大切さを実感した」という人や、「子どもと植物を育てるために購入した」というコメントが多く寄せられました。

そして、今年も5月10日には、母の日がやってきます。

花の国協議会は、今年は「母の月」とし、混雑緩和を狙う試みに取り組むことを発表しています。

例年、「母の日」前の数日間および当日は、生花店の店頭もお客様で混み合い、遠方に住むお母様に贈るため宅配便での受注も多いため、配送業者も多忙を極める状況になります。そこで今年は、生花店の店頭が「三密」の環境になってしまうことを避け、お客様の安全、生花店で働くスタッフの安全というソーシャルディスタンスの問題、そして配送業者にフラワーギフトが集中し混乱を招く事態を考慮し、「母の日」を1日だけでなく、1ヶ月間に分散する「母の月」とすることへのご理解を、生活者の皆さまへ求めていくこととしました。

在宅時間が長くなっている今、毎日に彩りをもたらしてくれる植物が、大切な存在であることを実感する人も多いのではないでしょうか。

今年の母の日は「母の月」となります。混雑しないよう配慮しながら、終息の時がくるまで少しでも豊かに暮らしたいですね。

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