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筋トレの効果が出る人 VS 出ない人の「決定的な差」

現時点での体つきは、日々のトレーニングの「成績表」でもあります。どんな生活を送っているのか、どのようなトレーニングを取り入れ、正しく実践できているのか、体型から多くのことが見えてきます。やった分だけ効果を得られている人は、どのような取り組み方をしているのでしょうか?

■「体つき」を見れば、筋トレが成功しているかわかる

腕立て伏せ_01
「回数」と「負荷」は、筋トレの効果と比例しません。

皆さんは、日常生活のなかに上手くトレーニングを取り入れられていますか?毎日少しずつ自宅で筋トレを続けている方、週に1度ジムでみっちり鍛えている方など、そのスタイルは様々でしょう。

筆者は、ボディデザイナーとして、これまで9000名以上のフィットネスのカウンセリングや実践ポートを行ってきましたが、筋トレの方法(取り組むメニュー、実践状態etc.)や生活習慣は、その人の今の「体つき」によく表れていると感じています。なんとなくトレーニングを行っているだけの人と、レベルの高いトレーニングをしっかりと行っている人は、当然体つきには差がついています。

それでは、筋トレで体が締まっていく人と、いかない人とでは、どのような違いがあるのでしょうか?

■負荷(ウェイト)や回数で満足するのはNG!

筋トレの負荷をあげて、さらに回数も増やしてみる。すると、「自分はこんなにできる」という達成感を感じることもあるでしょう。その達成感、とても大切なのですが、反動や勢いを利用して動作していたとすれば正しい刺激は得られませんし、フォームが崩れていれば、効果も半減してしまいます。

大事なのは、「どれだけ重いウェイトを使って回数を増やせたか」より、「正しいフォームを意識してゆっくりと、狙った筋肉をきちんと活用し、良質な刺激を与えていくこと」。

トレーニング_正しいフォーム_01
正しいフォームで「ゆっくり」が肝心

どんな種目にも共通して言えるのは、「背すじを伸ばして胸を張り、腰を入れる」ということです。猫背になったり腰が引けていると、力が抜けてしまってせっかくの運動効果が得られません。また、自宅でのトレーニングだけでなく、もしこの先どこかでマシントレーニングを行う際にも負荷の大きさ(ウェイトのレベル)を意識しすぎる必要はありません。

■ターゲットとなる筋肉を意識する

筋肉を強化してメリハリのある体型をデザインするためには、狙った部位(筋肉)へ効果的な負荷を与えることが一番大切です。トレーニング中には、「今、鍛えている部位」に意識を集中させて下さい。

例えば体幹を鍛え、お腹を引き締める人気トレーニングの「アブアイソメトリック」。ただ漫然と30秒間キープするのではなく、動作中は、ターゲットとなる筋肉、つまりお腹に意識を集中させてください。

アブアイソメトリック_01
人気種目のアブアイソメトリック。動作中は、アプローチしたい筋肉を意識

トレーンニング効果には「意識性」と言う点も大きく影響します。

一流のアスリートになったつもりで1つ1つの動作を大切にトレーニングしてみてください。そうすることで、トレーニングの目的意識もよりイメージしやすくなり、落ち着いた所作が正しいフォームにつながるはずです。

■正しい「筋トレ」でもっと人生は豊かになる!

一昔前は、「筋トレをやっている」、と言うと、「やっていて楽しいレクリエーションスポーツでもないのによくやるね… 」と、どちらかといえば冷ややかなトーンで言われることのほうが多かったような気がしますが、健康や体型管理の手段として、また余暇の過ごし方の1つとして「筋トレ」がずいぶん浸透したように思います。

働き盛りの男性は、体を鍛えることで仕事のストレスが軽減するという方もいらっしゃるでしょうし、シニア世代の方にとってはジムが健康増進だけでなく、定年後の交流の場にもなっています。

何歳になっても、筋力は正しいトレーニングを繰り返すことによって必ず進化成長できます。みなさんも日々集中力を持って、自分らしいトレーニングスタイルを作っていっていただければと思います。

(執筆:森 俊憲)

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