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ビックリ:-o 実は奥深い顔文字の話

「芸が細かい!」と、海外でも注目されている日本の顔文字。一方で、日本人が留学などをした際に新鮮な驚きを覚えるのが、海外の顔文字のシンプルさ。たとえばうれしいときは「:-)」、悲しいときには「:-(」、といった感じで、日本のものと比較すると、そのつくりはとっても単純。とはいえ、そこには海外の人の表情認識の秘密が隠されているのです。

海外の顔文字と日本の顔文字の違いを大まかにまとめると、海外のものは、特に口の動きが明確に表現されていてパッと見ただけで表情がわかりやすいのに対し、日本のものは表情のバリエーションは豊富ながら、感情を主に目のインパクトで表現し、口の印象はどこかあいまいなものが多数。この絵文字の傾向には、それぞれの表情認識の違いが影響しているのだとか。欧州では顔全体の表情で相手の気持ちを推測するのに対し、日本人は目で相手の表情を推測する傾向があると言われています。そういわれてみると納得で、うれしいときも悲しいときも、欧米人の方がリアクションや顔の表情が豊かな印象があるので、顔全体の印象で感情を捉えやすいというのもあるのかもしれません。

メールやSNSが全盛の時代だからこそ生まれた顔文字の数々。そんな中にも、普段の表情やその認識方法のクセが知らず知らずに反映されていると思うと、なんだかおもしろいですね。 (執筆:原 貴子)(撮影:石井幸久)

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