ビジネス

脳が理解できない言葉とは?

突然ですが「空を飛ぶパンダを想像しないでください」。……今、何を思い浮かべましたか? 人間はこう言われると無意識に「空飛ぶパンダ」をイメージしてしまいます。何故なら脳はその構造上“否定形”の言葉を理解できないから。脳が反応するのは“否定形”ではなく“肯定的”な言葉。この脳の仕組みをビジネスに応用出来たら面白いと思いませんか?

例えば、「明日は絶対に遅刻してはいけない」を肯定的な言葉に置き換えると「明日は絶対に定刻出社できるようにしよう」になります。同じく「この契約は失敗できない」は「この契約を成功させる」に、「あのお客を怒らせてはいけない」は「あのお客を笑顔にさせてみよう」に。脳が理解できない“否定形”の言葉を“肯定的”な言葉に言い換える事で、強いイメージを脳にインプットするのです。

肯定的な言葉をインプットされた脳は能動的な行動を起こそうとします。これが積み重なっていくと普段の言動がポジティブになって、いつしか周囲の人たちのあなたに対する反応も変わってくると言う訳。ちょっと都合が良過ぎる気もしますが、誰にも迷惑は掛かりませんし、ゲーム感覚で始めてみると面白いかもしれませんよ。 (執筆:上村 由紀子)

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