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「ニッカウヰスキー」に隠された秘密

現在大ヒット中のNHK朝ドラ『マッサン』。「日本のウイスキーの父」とも呼ばれる竹鶴政孝氏とその妻・リタさんをモデルに、マッサンこと亀山政晴が妻・エリーとともに、国産のウイスキーを作ろうとする奮闘ぶりが描かれています。

マッサンが設立するのはご存じ「ニッカウヰスキー」。この社名になぜ「ヰ」という文字が使われているかご存知でしょうか?

「ウイスキー作りには何より水が大切である」と考えた竹鶴政孝氏は、当初「イ」の字に井戸の「井」をあて、「ニッカウ井スキー」という社名にしようと考えていたのですが、当時カタカナと漢字を社名として併用する事が出来なかったため、カタカナの「ヰ」の字を用い社名を「ニッカウヰスキー」にしたとのこと。

また一説には、届け出を見た役所の人が、当時一般的な表記だった「ウヰスキー」と「ウ井スキー」を混同し、前者で通してしまった、という逸話もあります。

マッサン効果もあり、ウイスキーへの需要と関心が高まっている今日この頃。琥珀色の液体の香りと味を愉しみながら、日本で最初に本格的なウイスキーを作ろうと時代を駆け抜けたマッサンと彼を支えた妻・リタさんに思いを馳せてみるのも良いかもしれません。 (執筆:上村 由紀子)(撮影:石井幸久)

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