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Facebookの写真から居場所は分かる?実際に試してみた

■写真ファイルにある情報は写真だけではない

Facebookを見ると、多くの写真を見ることができます。スマートフォンで撮った写真でも画面で見るには十分な画質であり、すぐにFacebookに投稿できるのは便利で楽しいです。

ところで、写真ファイルには多くの情報が含まれていることをご存じでしょうか。カメラ側で設定した撮影日時だけでなく、ISOや露出時間などが写真ファイルには書き込まれています。

さらにスマートフォンの場合、GPS機能を使うと写真に位置情報も書き込まれます。iPhoneの場合、[設定]→[プライバシー]→[位置情報サービス]から位置情報サービスをオンにすると、アプリごとに位置情報を利用するか設定できます。ここで、カメラアプリで位置情報をオンにすると、撮影した写真に位置情報、つまり撮影場所が記録されます。

写真に位置情報を記録すると、後からどこで撮影したか地図で確認できます。「○○に行ってあの料理を食べた」などをすぐに見直すことができるため、見ていておもしろいです。
(左)位置情報サービスでカメラアプリをオンにする。(右)写真アプリで、地図上に撮影した写真が表示される。
さて、ここで気になる点があります。位置情報が記録された写真をFacebookに投稿したら、その写真の位置情報から自分の居場所がバレることはあるのでしょうか。

旅行先で撮った写真ならまだしも、自宅や友達の家で撮った写真の位置情報から住所が知られてしまうのは問題です。そこで、実際に位置情報が記録された写真を投稿して確かめることにしました。結論としては「投稿時に多くの情報が削除」されているため、あまり心配する必要はなさそうです。

■写真の位置情報などを確認する

検証には、Macに付属しているソフト「iPhoto」を使用しました。iPhotoの[情報]から、位置情報だけでなく、撮影機種や撮影日時なども記録されていることがわかります。
画面の上で撮影機種や撮影日時、ISO、露出時間(秒)など、画面の下で撮影場所を確認できる。
この写真をFacebookに投稿します。いつもと同じように写真付きの文章で投稿します。
写真を添付して投稿。
念のため、投稿した人とは別のユーザーでログインして、写真をダウンロードします。写真をドラッグする以外にも、大きいサイズでダウンロードする方法があるので、今回は後者の方法を使います。
写真をクリック。
[オプション]をクリックして[ダウンロード]をクリック。
これで写真をダウンロードできました。では、位置情報はどうなっているのでしょうか。ダウンロードした写真をiPhotoで見ると……
ダウンロードした写真をiPhotoで表示。
見事に位置情報が消えています。また、撮影機種や撮影条件など、多くの情報がなくなっています。投稿した写真と、ダウンロードした写真との情報を比べてみましょう。
(左)Facebookに投稿した写真。(右)Facebookからダウンロードした写真。
iPhotoから確認できる限りでは、撮影機種・ISO・レンズの焦点距離・絞り値・露出時間・撮影日時・位置情報が削除されていました。また、ファイルサイズも小さくなっていることがわかります。

これらの情報は、写真を投稿したときにFacebook側によって自動的に削除されたと考えられます。そのため、もし位置情報が記録された写真を投稿しても、そこから自分の居場所がバレることはないと考えてよいでしょう。

余談ですが、Twitterや、ガイドが使っているライブドアブログも、写真投稿時に位置情報を含めたこれらの情報が削除されていました。

■位置情報がなくても撮影場所はバレる?

位置情報を削除してくれるから写真を投稿しても大丈夫、というわけではありません。自宅や友達の家の場合、周りに写り込んだ風景から場所を特定される可能性は、ゼロではありません。もし、窓の外に目立つ看板が写っていたら、撮影地域や撮影された方角などは簡単に特定されてしまいます。

Facebookに限らず、プライバシーの高い写真をインターネットに公開するときは、個人や場所を特定できるようなヒントが写っていないか、念入りに確認しましょう。友達といっしょにいる場合は、その友達にも確認してもらうのが理想です。

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島田 祥輔 Facebookページ
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