■マツダ RX-7:大ヒット映画『サマーウォーズ』に登場するも…ボロボロに!
まず紹介したいのは、細田守監督の大ヒット映画『サマーウォーズ』に登場した「マツダ RX-7」だ。
「マツダ RX-7」といえば、マツダが1978年に「サバンナRX-7」という名称で発売、その後現在の名前に変更されるが、2002年の排ガス規制で生産中止となった、日本でも有数のスポーツカーである。
『サマーウォーズ』では、「マツダ RX-7」は重要人物である陣内侘助が乗る車として登場。ヒロイン・夏希の親戚であり、夏希の曽祖父・徳衛の隠し子である侘助は、一家の大黒柱であった栄の訃報を聞いて、車をかっ飛ばして戻ってくる。そのときにボコボコにぶつけながら乗り回していたのが「マツダ RX-7」なのだ。
■アルピーヌ A310:『新世紀エヴァンゲリオン』で葛城ミサトの愛車として登場
次は、未だに新作が作られている日本を代表するアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に登場した「アルピーヌ A310」。
「アルピーヌ A310」は、WRCで突出した成績を収めたラリーカー「アルピーヌ A110」の後継機として、フランスのアルピーヌ社が1971年から1984年まで生産した近未来的なフォルムが印象的なスポーツカーだ。
『新世紀エヴァンゲリオン』では、特務機関「NERV」の女性指揮官として登場する葛城ミサトの愛車として登場。TV版の第1話で主人公の碇シンジを窮地から救った際に搭乗していた車で、ミサトの華麗なハンドルさばきと相まって多くの視聴者にその存在感を示したのである。
■フィアット 500:『ルパン三世』で登場した印象的なフォルムのルパンの愛車
最後に紹介したいのは、『ルパン三世』のTVシリーズや、劇場版『ルパン三世 カリオストロの城』に登場した「フィアット 500(NUOVA 500)」。
「フィアット 500」は、イタリアの自動車メーカー・フィアットが、1930年代から発売していた名作大衆車の2代目。まるっとした可愛らしいフォルムが印象的で、世界中に熱狂的なファンを数多く生んだ名車だ。
『ルパン三世』シリーズでは、TV第1シリーズの後半から登場。当時の作画監督だった大塚康生の愛車でもあったが、それをのちに『カリオストロの城』を監督することになる演出の宮崎駿が登場させたと言われている。『カリオストロの城』では、低出力の「フィアット 500」の後部に、不釣り合いなほど高出力のスーパーチャージャーを搭載した改造車として登場し、映画史に残る名カーチェイスを繰り広げたのだった。