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『こち亀』『サーキットの狼』『ジゴロ次五郎』…人気漫画に登場した実在の名車3選

■ポルシェ 911カレラRS:『サーキットの狼』に登場する、主人公のライバルの愛車!

最初に紹介するのは、1975年から79まで『週刊少年ジャンプ』で連載された、池尻さとしの大ヒットレース漫画『サーキットの狼』から、「ポルシェ 911カレラRS」だ。

「ポルシェ 911カレラRS」といえば、ドイツの世界的自動車メーカー・ポルシェのフラッグシップモデルとして知られる「911」シリーズのなかでも、「73カレラ」の愛称で知られており、1973年に限定発売されるやすぐに売り切れたという名スポーツカーである。

一匹狼の主人公・風吹裕矢が、走り屋からプロレーサーへの成長していく様を描いた本作において、この車はライバル・早瀬佐近の愛車として登場。早瀬は、今では色々問題になりそうな、ポルシェ専門の暴走族「ナチス軍」の総統というとんでもない設定で名勝負を繰り広げた。

■日産 シルビアS13:『ジゴロ次五郎』に登場する、“妖車”の異名を持つ主人公の愛車!

次は、2002年から2007年まで『週刊少年マガジン』で連載された加瀬あつしの少年漫画『ジゴロ次五郎』から、「日産 シルビアS13」を紹介したい。

「日産 シルビアS13」は、日産自動車が販売していた名乗用車・シルビアのなかでも5代目に当たる車種で、“デートカー”として大ヒットを記録。当時としては近未来的なデザインをしており、グッドデザイン賞にも輝いた名車だ。

本作においては、独特の色気を放つうえ、乗り手を選び、基本的には“童貞”しか乗せないという、まるで自らの意志を持ったかのような存在として登場。“妖車”の異名を取り、主人公・次五郎の成長に寄り添い続け、物語終盤では次五郎の子どもにも受け継がれることが示唆されるなど、生涯の相棒として活躍したのである。

■フェラーリ モデューロ:『こち亀』1巻に登場したのは近未来的コンセプトカー!

最後に紹介する車種は、1976年から2016年まで『週刊少年ジャンプ』に超・長期連載された、秋本治による名作ギャグ漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』から。『こち亀』の第1巻に登場したのは、フェラーリのコンセプトカー「フェラーリ PF 512 S モデューロ」だ。

この車は別名「フェラーリ512Sピニンファリーナ」としても知られ、フェラーリが1970年に発表したコンセプトカー。イタリアの名カロッツェリア(車デザイナー)であるピニンファリーナがデザインしており、屋根と一体化したかのような印象的構造のドアや、近未来的な鋭角なデザインが特徴である。

万博でも展示されており、「未来の自動車」として紹介されていた。『こち亀』では記念すべき第1巻で、レギュラーキャラの中川が乗り込んで登場し、特徴的なドアについても解説していた。『こち亀』は作者の豊富なマニアック知識が披露されることでも人気だが、車もたびたび解説の対象として登場しているのは有名な話だ。

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