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『機動戦士ガンダム』シリーズには、進化を遂げた人類である“ニュータイプ”がたびたび登場する一方、旧人類ながら高いパイロット特性を持つ“オールドタイプ”も存在し、物語を彩ってきた。今回はそんなオールドタイプの強者たちを振り返る。
■アナベル・ガトー:オールドタイプなのに“オールレンジ攻撃”を繰り出した猛者
まずは、OVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』より、主人公コウ・ウラキのライバルキャラである、ジオン軍残党デラーズ・フリートのエースパイロット、アナベル・ガトーだ。
一年戦争時代、ソロモン撤退戦において、連邦の追撃艦隊を叩きのめし、ジムの部隊を壊滅させたことで“ソロモンの悪夢”の異名を獲得したガトー。
続く、デラーズ紛争では、「ガンダム試作2号機」を駆り、コウと激戦を繰り広げた。紛争の最終局面では、巨大MA「ノイエ・ジール」に乗り込み、有線クローアームによる“オールレンジ攻撃”を披露! ニュータイプに勝るとも劣らぬ獅子奮迅の戦いを見せた。
■ヤザン・ゲーブル:ニュータイプすら翻弄させた“最強のオールドタイプ”と名高い男
次は、『機動戦士Zガンダム』より、“野獣”とも称されたエースパイロット、ヤザン・ゲーブルを推したい。
ジオン残党を狩る名目で結成された部隊ティターンズのパイロットとして登場したヤザン。戦場では欲望に忠実で荒々しい性格を存分に発揮し、折り合いの悪かった上司のジャマイカン・ダニンガンを、敵対していたエマ・シーンの乗るスーパーガンダムの砲撃を誘導する形で亡き者にしている。
その後、ニュータイプであるパプテマス・シロッコの配下となり、愛機「ハンブラビ」を受領。腹心の部下ラムサス・ハサ、ダンケル・クーパーと共に、主人公カミーユらに幾度となくトリッキーな襲撃をかけている。
最終局面では、シャアことクワトロ・バジーナを退け、最強のニュータイプと名高いカミーユ・ビダンを苦戦させ、カツ・コバヤシを撃墜、ヘンケン・ベッケナーの指揮する戦艦ラーディッシュをも轟沈させている。
■ラカン・ダカラン:強化人間すら沈める、一年戦争を生き抜いた“剛の者”
最後は、『機動戦士ガンダムZZ』から、一年戦争を生き抜いた歴戦の猛者であるネオ・ジオン軍人、ラカン・ダカランだ。
「ドライセン」、「ザクⅢ」、「ドーベン・ウルフ」と、機体を3機も乗り換えながら、最終決戦まで主人公ジュドー・アーシタを追い詰めたラカン。浅黒い肌をした筋骨隆々の男であり、自身のモビルスーツパイロットとしての腕を信用しているからか、宇宙での戦闘でもノーマルスーツを着用しない。
劇中では、『機動戦士ガンダム』から登場していたハヤト・コバヤシを撃墜し死に至らしめたほか、強化人間として驚異の活躍を見せたマシュマー・セロに、超重武装&一般兵士用でありがなら、サイコミュを搭載するという高性能機体「ドーベン・ウルフ」で構成された部隊で挑み、激闘の末これを撃破している。