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新庄剛志がNPBに現役復帰したら、世のおじさんたちがあと10年は奮起できる件について

※画像はイメージです

かつては元阪神タイガースのエースとして背番号「18」を背負っていた藪恵壹氏(51)が、ベースボール専門メディア『Full-Count(フルカウント)』のインタビューを受け、

「11年間過ごした阪神で、もっとも強烈なインパクトを残したチームメイトは誰?」

……という質問に対し、

「それは、もちろん新庄(剛志)くんでしょう」

……と、即答していた。

「凄いですよ、彼は。身体能力は半端なかった。足は速いし、肩は強いし、バットに当たればボールは飛ぶし。持っている能力としては、本当はイチローくらいの成績を残してもおかしくはないですよ」

新庄剛志が、まだ現役バリバリだったころ、「ジーンズが似合わなくなるから」という理由で脚を鍛え過ぎなかったというのは有名な話。藪氏によると、契約更改のときには毎年クルマを変えて、スポーツカーで乗り付けるのが定番になっていたという。

「そのうち戦車に乗ってくるんじゃないかって(みんなで)言ってましたよ(笑)。一時期、ランボルギーニのカウンタックに乗っていたとき、新庄が『クラッチが重くて腰が痛くなるんです』って言うんですよ。さらに『伊丹空港まで一往復したらガソリンが空になっちゃうんです』って。もう乗るの止めろよってね(笑)。腰は痛くなるし、燃費は悪いし、クルマにガソリン積んでおかないとダメだろって」

まさに新庄“らしい”奇天烈なエピソードだが、「これら一連の行動もファンの目を意識してのものだったのではないか」と薮氏は分析する。そして、最大のサプライズ──新庄ファン・阪神ファンのみならず、日本全国の野球ファンをアッと驚かせたのが、2000年オフのメジャーリーグ移籍(ニューヨーク・メッツ)! しかも、おおよその予想を裏切り(?)、けっこうな活躍も果たした。ちなみに、MBLで日本人として初めて4番スタメンの座に就いたのは彼、新庄剛志である。

そんな新庄がもっか、48歳にしてNPBでの現役復帰を目標に掲げ、日々地道なトレーニングに励んでいる。ちまたから聞こえてくる声は、素人玄人問わず「さすがに厳しいのでは…?」みたいなニュアンスのものが大半だったりする。しかし、“玄人”の一人である薮氏は、

「新庄だったらできそうな気も、どこかでしているんですよね。アイツなら。(中略)実際可能かどうかは別として、そこまでやろうとしているのが凄い。復帰できたとしてもシーズンを通じて継続するのは難しいだろうけど、見てみたいですよね」

……と、ほのかな期待をよせる。私だって見てみたい。今年58歳になる左投げ左打ちの私は、草野球歴約15年だが、ここ数年は目がめっきり悪くなってしまい、ライトを守っていてもボールが飛んできたら必ず一瞬見失ってしまうし、ファーストを守るには身体があまり大きくない。となれば、レフティの私としては残っているポジションはピッチャーしかないのだが、もし新庄氏がNPBに復帰してくれたら、「よし、ボクも60歳、いや70歳までピッチャーとしてマウンドに立ち続けるぞ!」と、より強く自身を発奮できるに違いない。また、ひいては仕事の面でも若者たちに混じりながら、死ぬまで悪あがきできる勇気をも、もらえるのではなかろうか。

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