人間は、一日に5万回決断するといわれています。
「まばたきをする、しない」から始まって、「立つか、座るか」「話すか、話さないか」など、それはそれは多くの決断を毎日しているのです。
ランチを「カツ丼」にするか、「カレーライス」にするかなどもそう。決断とは、選択の連続とも言えますよね。
選択をするうえで、2つのことが重要だと言われています。
1つは、「ワクワクする」方を選ぶこと。もう1つは、「難しい」方を選ぶことです。
「ワクワクする」とは、自分の心、感情、気持ちに正直になることに近いかもしれません。
たとえば、休日に「映画を観る」、「スポーツをする」で迷った場合、映画を観ることがワクワクするのであれば、映画を観るべきです。
「イタリア料理にする」か「スペイン料理にする」かで迷った場合、イタリア料理にワクワクするのであれば、イタリア料理を食べることです。
特に「ワクワク」が大事になるのは、何かを始めるときです。
たとえば、「料理教室に通うかどうか」で迷っていたとして、あまりワクワクしないのであれば、「通わない」が正解です。
なぜなら、ワクワクしなければ続かないからです。
何かを続けるには「ワクワク感」が重要で、夢中になれる要素が「ワクワク感」の中にあると言えます。
もう1つの選択の秘訣は、この名言を参考にしてください。
「思いついたプレーの中で、いつも一番難しいものを選択するようにしている」
これは、セリエA通算205得点を挙げ、イタリア代表としても長く活躍し、「イタリアの至宝」とも呼ばれた世界的サッカープレーヤー、ロベルト・バッジョの言葉です。
イケメンであり、親日家でもあり、多くのファンに愛されたバッジョは、いつも楽な道ではなく、困難を伴う道を選んできたと胸を張ります。
また、それは「弱気を封じ込めるためには最適」とも言っています。
バッジョはワールドカップの決勝でPKを外し、大ブーイングを受けた際、「PKを失敗できるのは、PKを蹴る勇気を持つ者だけだ」と言い放ちました。
失敗するということは、その失敗を恐れずに、常に何かに挑戦しているということ。
一番難しいものを選択するということは、まさに挑戦なのです。
私たちは選択肢を前にすると、どうしても簡単な方、安易にできる方を選びがちです。
そうして、失敗したことは多いのではないでしょうか。
普段から小さなことでも、難しい方を選択していく。
これが挑戦であり、メンタルが強くなる秘訣であり、正解のような気がします。