『なぜかいつもイライラしてしまう人へ』
基本的に機嫌がいい人は、上手にストレスを解消していて、常に良い精神状態をキープしています。自分の目標が明確で日々やるべきことに邁進している人や、趣味やレジャーなどで私生活が充実している人は、ストレスに翻弄されることなく人生を楽しんでいます。
イライラしてしまう人の心の奥には、「こうあるべきだ」「自分が正しい」「こうでなければならない」といった決めつけや執着があります。これを「べき論」といい、物事に白黒つけないと気が済まず、自分の思い通りにならないことに対して、苛立ちや不愉快さを感じてしまうのです。
いつも機嫌よくいられる人の心の中には、「人は人」「そんなこともあるよ」「ほどほどで十分」などの思いがあります。心の中にある決めつけや執着をどれだけ手放せるか、それは、いつも上機嫌な自分でいるための大きなポイントとなります。イライラしそうになったら、「ほんの一瞬でもいいから、何もかも一切捨ててしまう」と思うこと。「こうあるべき」という執着を捨てましょう。
『ちょっとしたことで、人や物に怒りをぶつけてしまう』
「怒りの沸点の低い人」がいます。いつもムシャクシャした気持ちを抱えている人です。この原因の第一は、体を動かさなくなったことだと言われています。
頭ばかり使う生活が続き、頭のほうはストレスでパンパンとなり、体のほうはエネルギーが有り余っています。ささいなことでキレてしまうときは、この状態にあります。小さなきっかけで、そのエネルギーがネガティブなほうへと爆発してしまうのです。
体を動かしましょう。朝早く起きて、ウォーキングやランニング、ヨガなどをするのもいいし、休日には近郊の山や海へ出かけるのもいいでしょう。わざわざ外出しなくても、雑巾がけや窓拭きをすれば、家中がピカピカになり一石二鳥。また、楽器や料理など、今までやりたいと思っていた習い事を始めるのもお勧めです。
頭と体は、人という車の両輪です。どちらかひとつが小さかったり、壊れたりすると真っすぐ進めなくなり、あらぬ方向へと曲がってしまいます。頭も体もバランスよく使っていくと、両輪が効率よく回り始めます。そうなって初めて、人という車の能力が十分に発揮できるようになるでしょう。
エネルギーを注げるものを見つけ、体を動かしてください。怒りの沸点が高くなります。