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ポケットを巡る論争勃発!?

某シャツメーカーが海外進出のため、ワイシャツの胸ポケットを廃止したというニュースがありましたが、「えーっ?」と驚かれた方も多いようです。日本のビジネスマンにとって、タバコを入れたり、ペンを挿したり、外出時にIDカードを収めたり、なくてはならない仕様ですから。

洋服の大前提として「ワイシャツは下着」というのがありまして「下着にポケットとか必要ないでしょ」というのが海外、特にヨーロッパの考え方の基本です。ポケットは上着に付けるもので、さらに言えば機能的な仕様は外着のためのもの。室内着には装飾こそあれ、機能なんて付けないのが当然! っていうことなんですな。

ポケットの歴史や由来について語ったら本が一冊書けてしまうので割愛しますが、シャツのドレス度という点では、ポケット付きはカジュアル用です。フロントプラケット(前立)が表になっている(フロントのボタンを留める部分を表側に折り返してミシンを掛けてある)のも一般的にカジュアル仕様ですが、ややこしいことにイギリス式ではドレス用として認められます。フロントが裏前立てになっているもの(フロントのボタンを留める部分を裏側に折り返してミシンを掛けていない)ものが本来のドレス用で、さらに言えばボタンを隠す比翼仕立て(フライフロント)が、より格上のフォーマル用です。結婚式の衣装では、比翼仕立てのシャツを着ると「コイツ、分かってる!」ということになります。(執筆:池田 保行、撮影:石井幸久)

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