時事

日本は世界一「水」を輸入している国だった

日本は世界的にも降水量が多く、島国でもあり隣接している国もないことから、豊富な水資源を持っています。しかし日本は、世界一“水”を輸入している国であることをご存知でしょうか? この事実には日本の食料自給率が深く関わっています。

■要因は“日本の食料自給率の極端な低さ”

「食料自給率」とは、国内の食糧消費が国産でどの程度まかなえているかを示す指標です。日本はこの食料自給率が40%程度と、他国と比較して極端に低いのです。つまり、国内の食料の残りの約60%を“輸入に頼っている”ということです。

しかしなぜ、食料自給率が水の輸入量と関係するのでしょうか?

例えば、ある日の夕食に外国産の牛肉のステーキが並んだとしましょう。肉牛が育つまでにどれだけの過程があるか想像してみると、飼料を作るのに必要な水+牛の飲み水など、最終的に食卓に届くまでに大量の水が必要になっていることが考えられます。

つまり食料の輸入は“間接的な水の輸入”と捉えることができます。この見解に基づいた仮想の水のことを「バーチャルウォーター(仮想水)」と呼びます。

■日本も海外の水問題に無関係ではいられない

“日本は食料自給率が低い=食料を輸入に頼っている”という話に戻ると、このバーチャルウォーターがどれだけ動いているか想像できると思います。日本は世界一、水を輸入している国ということになり、海外の水資源に依存していることになります。海外諸国で問題となっている水不足に対して、日本も無関係ではいられないのです。

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