IT

簡単に繋がれるからこそのFacebook距離感マナー

■その昔、男女の連絡先交換は難易度が高かった!

時代の流れとともに、男女の連絡先交換時の難易度はどんどん低くなっているように思えます。90年代以前、男女の出会いは「家の電話番号教えて」からはじまりました。家族も含んだパーソナルスペースの連絡先を交換しあうのですから、当然ハードルは高かったわけです。男性はあの手、この手で女性の連絡先を聞きだしたものですが、女性は信頼できそうで、かつ異性としても「好みの範疇」の人にしか「家の電話番号」を教えませんでした。

そんな状況の中あらわれたのが「ポケットベル」。これで連絡先交換の敷居はだいぶ低くなりました。その後に「携帯電話番号」や「携帯メール」が続々と誕生したことによって、「連絡先交換」のハードルはかなり低くなっていたように記憶しています。

■簡単につながれる時代だからこその問題

連絡先を交換しなくても、簡単に繋がれる時代に
そして現在。Facebookの登場により男女の連絡先交換のハードルはこれまでにないぐらいに下がり切りました。出会いのシーンでは必ず「Facebookやっている?」の言葉が飛び交います。初対面であろうと、相手が誰であろうと皆、握手でもするように、Facebookを通じてポンポン繋がってゆきます。誰でも等しく“つながるチャンス”と “再会のチャンス”が得られる―――それがFacebookによる出会い革命でした。多くの出会いが生まれ、交遊関係や恋愛関係が創出されました。

しかし「簡単につながることができる時代」だからこそ新たな問題が発生しています。距離感やバランス感、そしてメッセージの表現の仕方を上手にケアしなければ、相手に不快な思いをさせてしまうことがあるということです。

オクテな男性が勇気を出しパーティーに参加。「Facebookやってる?」の勢いで4~5人の女性とつながり、その夜から「いいね!」や「コメント」などを乱発し、女性から苦情が寄せられたケースがありました。間合いが解らずに、相手に不快な思いをさせてしまった事例です。

一方、このような例もありました。
「つきあっているわけではないのに勝手に嫉妬メールを送ってくる女性がいて困る」
男性が被害者になった例です。1回二人で食事に行っただけで「交際しているもの」と勘違いされ、圧迫感を感じるような書きこみやメッセージを女性が送ってしまったようです。

■出会った直後は“ほんの少しだけよそよそしく”

距離感を維持しながら快適なFacebookコミュニケーションを楽しむための「これだけはやってはいけない!」3ヶ条を以下に記載しました。良好な関係を築くためのマナーとして意識したいところです。

(1)追っかけない
返事が来ないのに何度もFacebookメールからアプローチをかけるのはマナー違反。また毎回、相手がログインしたのを待ち構えていて瞬時にコメントをつけたり、いいねを押したりしない。

(2)親しいアピールをしない
自分が本人と一番親しいと言いたげな“意味深コメント”をしたり、断りなしに勝手に2ショット写真のタグ付けをしない。

(3)攻撃しない
攻撃的な書きこみやメール送らない。あるいは交際しているわけでもないのに嫉妬の感情をぶつけない。

Facebookでつながったからといって、距離の近すぎるコミュニケーションはNG。“まだ公共の場にいるのと同じ”という意識で距離を持ちつつのコミュニケーションがエチケットです。良好な関係を作りたいのであればこそ “ほんの少しだけよそよそしく”程度のトーンが無難でしょう。

「自分は大丈夫!」
そういう人も一度コミュニケーションの方法を見直してみて損はないかもしれません。
快適な出会いライフ、コミュニケーションライフを楽しみましょう。



<関連記事>
外さないプレゼント選び!Facebookの写真から相手の欲しいものを探る方法
苦手な上司や先輩と「友達」にならずに済ませる方法
  • シェアする
  • このエントリーをはてなブックマークに追加