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「有吉、ナインティナイン矢部に奢ってもらった」エピソードから改めて問う! 先輩は必ず後輩に奢らなければならないのか?

※画像はイメージです

ネット版の『FLASH』によると、有吉弘行(46)が10月25日放送の『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN)で、『ナインティナイン』の矢部浩之(49)に奢ってもらったというエピソードを語った……らしい。有吉が『我が家』の坪倉由幸と食事中、同じ店に矢部がいて、席は離れており店内で話をしたわけでもないのに、「矢部様から」と、矢部が支払いを先に済ませてくれていた……のだそう。そんな粋な計らいに、有吉は

「たまにしか会わないし、これくらいやってやろうかって気持ちはわかる。ありがたいし自分でもそうする」

「(ただ、)カッコいいなって思う? 俺は全然思わない。感謝はあるけど、矢部さんなんて全然カッコいいと思わない。(後輩は)奢られて当然!」

 ……などと茶化しつつもお礼の意を表していたという。さらに、同記事では

「ビートたけしは現在でも浅草にある料理店『捕鯨船』に一定額を預けて、若手芸人が来た場合の飲食代を奢っている」

「『ダウンタウン』の松本人志は、後輩との海外旅行の代金も払っている。『ごはんを食べに行ったら必ず一番上の先輩が(お金を)払わなければいけない。『総額は億超えてますよ。生まれ変わったら僕の後輩になりたい)』とコメントしていた」

「先輩が奢るルールのため、『千鳥』の大悟は後輩である『南海キャンディーズ』の山里亮太に借金してまで奢った」

……みたいな、先輩が後輩に奢る豪快&切実エピソードのいくつかも紹介されていた。

どれもこれも、じつにイイ話であることに間違いはない。ただ、いっぽうで、とくにお笑い芸人の世界ではまだ根強く残っているフシが見られる「先輩が後輩に奢るのは当たり前」という、有吉が漏らしたような風習を、“一般論”として公共のメディアで語られたら、ちょい厳しいかも……なんて懸念も、もうすぐ還暦を迎える一介のフリーライターである私としては、なくもない(笑)。

そりゃあ、矢部っちやビートたけしや松ちゃんクラスの大物だったら、こうした桁違いな気前の良さを発揮することだって十分に可能だろう。けれど、「若手」と呼ばれる世代の皆さまに一つ、覚えておいてもらいたいことがある。年齢と収入額や貯金額は必ずしも比例するとはかぎらない──そう! 年輩であれば誰もが自分よりお金を持っているわけでは決してないのだ。

たとえば、私なんかがそれなりの大人数で飲みに行ったりした場合、もはや私は一番年上になるケースが大半だったりする。そして、そんなシチュエーションでよく聞かれる半分冗談・半分本気的なセリフが

「ゴメスさん、ごちそうさまっす!」

……ってヤツである。この会合が仮に10人で、一人5千円の飲み放題コースとかでも合計5万円、プラス消費税! 少なくとも私の金銭感覚で5万円の急な出費は“大金”であって、しかもその10人の中には、私よりも10倍も20倍も稼いでいる“後輩”が、確実に数人は混じってもいる。

こういうときの私は1万円、相当に頑張っても2万円を払って、残り9人の会計を約4500円ないし3500円程度にするのが精一杯……と、どうかコレくらいでごカンベン願えないでしょうかm(__)m

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