■1月11日は鏡開き
毎年1月11日は鏡開きの日。「鏡開き」とはお正月にお供えしていた鏡餅を木槌などで割り、食べる年中行事です。
神様が滞在しているとされる鏡餅を食べることで、1年の霊力を分けてもらうという意味があります。
今では真空パックの鏡餅を飾る人も多く、食べるときもお餅は柔らかいですが、昔はカチカチに固まってしまうことからお雑煮やお汁粉で食べるのが一般的だったのだそう。
今回は、そんなお雑煮の地域差についてご紹介します。
■地域によって異なるお雑煮
Facebook naviでは過去に、家庭で食べられているお雑煮についてアンケートを行いました。
お雑煮は透明? 濁ってる?
結果は、多くの人が「(割と)透き通っている」と回答。全国的には透き通っているタイプが一般的なようです。
これらの違いですが、地域ごとにどのような違いがあるのでしょうか。
まずは、75%の票を獲得した「(割と)透き通っている」タイプ。これは、かつおや昆布で出汁をとり、醤油で味を調えるシンプルなものです。「すまし」タイプのお雑煮は全国的に普及率が高く、多くの人にとって馴染みのあるお雑煮と言えるでしょう。
一方、 「濁っている」は25%でした。「濁り」タイプとして考えられるのは、味付けが白味噌、あずき、淡色みそなどでなされたものです。
これらの味付けの多くは西日本によく見られるものです。味噌は、関西・四国地方で使用されるようですが、特に白味噌が使われることが多いのだそう。また、鳥取の一部地域ではあずき汁が食べられています。お汁粉を食べているようで、面白いですね。
■お餅の形まで?地域で異なるお雑煮の特徴とは…
他にも、地域で異なるのがお餅の形です。
東日本で多いのは、四角い形をした角餅。一方で西日本は角のない丸餅を使うという特徴があります。戦を前に縁起担ぎをしようとした関東と、円満に暮らせるよう願った関西で形が分かれていると言われています。一説では、岐阜県の関ヶ原にその境界線があるのだとか。
古くから愛されてきた料理だからこその違いがあって、とても興味深いですね。
いつも食べているものとは違ったお雑煮をぜひ作ってみてください。