SNSで盛り上がった選りすぐりのネタを紹介するfacebook navi。
あーちゃむ (@A_cham_st)さんの投稿が話題になっています。
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先日起こった本当の話
お店に来客した初老の男性のお客様。手に持ってた紙をカウンターに置いて「これを買ってきて欲しいと頼まれたんだけど」と声掛けてきた。紙には『Google Play card 4万円(2万×2)』と書かれていた。
「かしこまりました」と言ってカードを持っていったけれど違和感が拭えず。— あーちゃむ (@A_cham_st) 09:00 AM - 01 Jan 1970
お客様に不快な思いをさせてしまうだろうと震えながら「こちらの用途をお聞きしてもよろしいですか?」と笑顔で問いかけ。お客様は「パソコンにウイルスが入っちゃって、これを買ってきてくれたらそれを解除してくれるって言われたんだよ」と。
— あーちゃむ (@A_cham_st) January 22, 2022
話を聞く限りこれは詐欺では?
そう感じた私はカードを一旦下げて目線をかなり下に移動させてお客様に伝えた。
「ごめんなさい。お話を聞く限り詐欺の可能性が高いので売れません。」
お客様は困惑の表情で「でも、パソコンが…」「今電話繋がってるんだ」「カミさんが『詐欺ですか?』って確認した」— あーちゃむ (@A_cham_st) January 22, 2022
そう言われたけれどそれは全部詐欺の言葉としか思えなくて。クレカだとダメって言われたと言われた時はもう確信した。これは詐欺だと。
お話している時にふと思い出したものがあったので1度それを取りに下がり、もう一度お客様より目線を低くして伝えた。
「ごめんなさい。私怖くてカード売れません」— あーちゃむ (@A_cham_st) January 22, 2022
そう言いながら持ってきた黄色の付箋をお客様に手渡した。それは県警から配られていた詐欺への注意喚起の付箋。その付箋の下には相談ダイヤルが書かれている。それを見せながら「1度ここに電話してみてください。そこで相談して、大丈夫だって言われたら、また買いに来てください」
— あーちゃむ (@A_cham_st) January 22, 2022
お客様は渋々受け取ってお店を後にした。何度も何度も頭を下げて、本当に詐欺じゃなかったら怒られてもしょうがない。でも詐欺だったらお客様のお金が救われる。そう思いながら何度も頭を下げた。手は震えてるし声も震えた。泣きそうになった。だってこんなの初めてだったから怖かった。
— あーちゃむ (@A_cham_st) January 22, 2022
その後数時間後にお店に1本の電話があった。電話対応したのは店のチーフで偶然対応中にバックに戻った時、チーフと目が合ってすごく安心した表情を浮かべていた。なんだろうと思っていたら電話が終わり、こう声をかけられた。
「さっきあなたが対応したお客様。警察に電話したらやっぱり詐欺だって。」— あーちゃむ (@A_cham_st) January 22, 2022
それはお礼の電話だった。お客様は警察の相談ダイヤルに電話をして、警察から買ってはダメです、それは詐欺です、と言われたそう。おかげでお金を取られずに済みました。その分たくさんお店で買い物しないとな、と電話をしてきてくれたのだ。
電話の内容を聞いて安堵から涙が零れてしまった。— あーちゃむ (@A_cham_st) January 22, 2022
別の日には県警からもお礼の連絡が店に入ってきた。
付箋を使ってお客様に相談ダイヤルを案内したこと、そもそも付箋を利用してくれたことに感謝され、一生に二度はないであろう経験をした気がする。— あーちゃむ (@A_cham_st) January 22, 2022
ここまで長く話したけれど、高額なカードを買ってこいは全部詐欺です。特に高齢な方が高額なカードを買おうとしてたら失礼ですが、と声を掛けると詐欺に引っかからずに済むと思います。
店員の一声が、お客様のお金を守ります。
⚠︎お客様の言葉は曖昧な部分がありますが全て本当の話です。— あーちゃむ (@A_cham_st) January 22, 2022
投稿者さんの勇気ある対応で、男性客さんは救われましたね!すばらしい!
「高額なカードを買ってきて!」と言われる詐欺は、ネット上でも目にすることが多いですが改めて注意したいですね。
ちなみに、警視庁の特殊詐欺対応ページには、「詐欺の手口一覧」や「もしもの時の相談ダイヤル」も記載してあるので、一度見てみるといいかもしれません!
少しでも多くの人が見て、詐欺被害を食い止めることができますように……。