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なぜ日本は左側通行になったのか?

日本の道路
日本では当たり前の左側通行ですが、17世紀の江戸時代には既に左側通行が実質的なルールになっていました。諸説ありますが、当時のお侍さんは左側の腰に刀をつけており、右側通行で狭い路地をすれ違おうとするとサヤがぶつかってしまうため左側通行になったといわれています。

このように左側通行の歴史は長いのですが、オフィシャルなルールになったのは1872年(明治5年)のことです。この年は日本で初めて鉄道がスタートした年でした。鉄道の技術的なサポートをしたのが左側通行のイギリスで、それにならって日本も正式に左側通行になりました。このころ多かった人力車もこの年に左側通行になっています。

左側通行にメリットを感じていたのは日本人だけではありません。ヨーロッパの剣術では敵を右側に置くスタンスが有利だと考えられていました。それは当時から約90%の人が右利きで、右手のほうが自由自在に動かせて、心臓を守りやすいという理由からです。これらのことから、かつてはヨーロッパでも左側通行が主流でした。

ですが、いま左側通行の国は日本やイギリス、香港など以前イギリス領だった国や地域などで、世界的にみると右側通行の国のほうが多いです。右側通行になった理由は、ナポレオンが征服した国を右側通行に変えたためで、今もそれが受け継がれています。

ちなみに、終戦後の沖縄県はアメリカ統治下にあったため右側通行でした。左側通行になったのは日本に返還されてから6年後のことになります。このように、交通ルールはその国や地域の歴史が色濃くでるといえます。

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