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「左側通行」が定着した大阪ならではの理由

出張や旅行で大阪に行ってエスカレーターや動く歩道に乗ると、立ち位置の違いに驚くことはありませんか? 片側通行の場合、東京やその他の地域では左側に立ち右側を空けるのが一般的ですが、大阪では右側に立って左側を空けて乗るのがお約束。コレ、どうしてなんでしょう?

諸説ありますが、以下の3つの理由からではないかと言われているようです。

①大阪万博の際、国際的な基準に合わせて、エスカレーターなど公共の場での「左側通行」を呼びかけ、それがそのまま定着した。
②大阪・梅田で初めて動く歩道が設置された時に、右手で手すりを持って乗る人が多く、左側を空けるようアナウンスがされたため。
③武士が多く住む江戸では刀の鞘がぶつからないよう皆、左側通行だった。一方、商人の町・大坂ではそろばんやお金を右手に持って歩く習慣があり、今でもその名残から右側に寄ることが多い。

ちなみに同じ関西でも大阪以外の京都や滋賀、神戸などでは東京と同じ「右側通行」がデフォルトだそう。現在、エスカレーターに関しては、機械の劣化や安全上の問題から片側歩行を控えるようアナウンスもされていますので、その辺りも留意しながら利用したいですね。 (執筆:上村 由紀子)

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