パンダの指、実は5本じゃない!?

動物園の人気者といえばパンダですが、その可愛らしい風貌からは想像がつかないような事実があります。ジャイアントパンダは「大熊猫」と書かれるように、クマ科の動物とされています。通常、クマ科の指は私たちと同じく5本ありますが、パンダにはなんと7本の指があります。そこには、パンダならではの理由と進化のあとがありました。

5本の指を持つクマの指はすべて横一列に並んでおり、人間のように器用に物を握ることができません。人が何かをつかむとき、無意識のうちに親指を使っていますが、指が一列に並んでいると手のひらだけでつかむような状態になり、グリップしにくいのです。そのため、クマは両足を使ってエサを食べています。

一方、笹を主食とするパンダにとって、指がこのようなつくりだと不便きわまりなかったため、人間の親指と同じ位置に6本目の指を発達させました。この6本目の指は20世紀のはじめに海外の学者によって発見されており、研究者のなかでは広く知られていました。

7本目の指が見つかったのは20年ほど前のことで、日本の研究者が発見しました。6本の指だけで笹をしっかり固定するのはムリがあるのではないかと考えていた研究者が、上野動物園のパンダ・フェイフェイをCTスキャンにかけたときに小指側にも突起があることを発見、これが7本目の指でした。環境に自身を適応させるためとはいえ、器用に笹を食べるために進化したと思うと、なんだか微笑ましいですね。



「林先生が驚く初耳学！」

2015年5月31日（日） よる10時00分～10時54分
MBS - TBS系全国ネット
司会：林修、大政絢
ゲスト：かたせ梨乃、河北麻友子、澤部佑（ハライチ）、田村淳（ロンドンブーツ1号2号）、中島健人（Sexy Zone）、船越英一郎

放送内容：これまで4つのネタが「初耳学」に認定されているさかなクンは、ヒトデが持つすごい能力を出題し、林と勝負。城田優は林の弱点、世界遺産のジャンルからガウディが手がけた建築物に関する驚きの情報を出題する。そして、澤部佑がずっと気になっていたコインロッカーの謎とは？

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