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初心者必見!キャンプで絶対やってはいけない10のこと

初心者はもちろんのこと、ある程度のアウトドア経験者になっても実はやってしまっているNG行為を紹介します。非常に危険なことからマナーまで、しっかり守って気持ちよくキャンプを楽しみましょう。

■その1 焚き火にガソリンで着火する

初心者がもっとも苦戦するのが焚き火の着火。 コツは焚きつけになる細い焚き木を上手にくべて、空気の通り道を確保することですが、なかなか火がつかないことに業を煮やして燃料用のガソリンを焚き火に振りかけてしまう人が稀にいます。これは非常に危険!揮発性の高いガソリンは一気に燃え上がり、大事故、大火傷にも繋がりかねませんので絶対NG! 専用の着火材を必ず使用しましょう。ガスボンベに装着できるアウトドア用トーチも持っていると炭に火をつけるときなどは重宝しますよ。

■その2 靴をテントの外に出しっぱなしにする

寝るときは必ずテントの中に靴をしまうこと。山の天気は急変することもしばしば。雨は降らずとも気温が下がれば夜露で靴がぐっしょり濡れてしまいます。翌日に不快な思いをしないためにも脱いだ靴はレジ袋などに包んでテントにしまいましょう。

■その3 寝起きの寝袋をそのままスタッフバッグにしまう

これもやりがち。暑い時期ではなくとも、寝ているうちに体は汗をかいています。天気のいい日なら起床後に寝袋を干してからスタッフバッグにしまいましょ う。時間がないときや雨のときは一旦しまって持ち帰った寝袋を自宅のベランダなどで改めて乾燥させて。大切な道具が長持ちします。

■その4 水辺や中洲にテントを張る

水際のキャンプサイトは気持ちいいものですが、じつは非常に危険です。雨の多いシーズンになると必ず痛ましい事故が各地で発生します。たとえキャンプ場付 近が天気が良くても、川の上流部では局地的大雨ということもありますし、急なダムの放水もあります。絶対に水辺や中洲にはテントを張らないこと。一段高 い、増水しても安全な場所にテントサイトをつくりましょう。

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■その5 食器やゴミを出しっぱなしにする

朝起きたらカラスや野良猫がゴミ袋を食い破ってテントサイトがひどいことに! ならまだしも、エリアによっては野生のクマが現れて危害を及ぼすという最悪の事態も想定されます。キャンプ場とはいえどもそこはあくまで野生のエリア。生ゴミなどはきっちりゴミ袋にいれて、空のクーラーボックスやクルマのラゲッジスペースにしまう。食器は洗って片付けておく。しっかり徹底しましょう。

その6 キャンプ場で音楽をかける

大自然の中で聞くお気に入りのサウンドは最高です。でも、あなたにとって気持ちのいい音楽も、近くにテントを張っている人にとってはまったく興味のない不快な音でしかありません。不思議なことに野山では人の話し声は気にならずとも、興味のない音楽はイライラしたりするのです。無駄なトラブルを避けるためにも音楽プレイヤーなどで音を聞くのはやめましょう。せっかく野山にいるのですから、川の音や虫の声、鳥の声に耳を傾けましょう。

■その7 残飯や油ものをそのまま炊事場で洗う

キャンプに行ったときこそ環境に配慮したいもの。残飯や油ものなどは洗う前にしっかりキッチンペーパーや新聞紙などできれいに拭いてからあらいましょう。冷めて油が固まらないうちなら拭うだけでも相当きれいになるので洗剤を使わずとも水洗いだけで十分なこともあります。

■その8 スーパーで買った食材をそのまま持っていく

パックや包装紙、野菜クズなどゴミをださないためにもできるだけ買い物は出発前に済ませてから出かけましょう。自宅ですべてすませて、メニューごとに保存容器や保存袋にまとめておけば、収納スペースの大幅な節約になるだけでなく現場での準備もスムーズです。

■その9 炭火や焚き火の後始末。水をかけただけでゴミとして捨てる

これも当然といえば当然ですが水をかけただけで消火できたと勘違いして、キャンプ場のゴミにしてしまう人がいて非常に危険です。自分では消えたと思ってい ても内部では火が燻っていることはあるもの。山火事などにならないよう、炭は水をはったバケツに長時間つけて完全に消化したあと、専用の炭捨場に捨てま しょう。

■その10 テントの中で火器を使用する

毎年のようにテントの中で煮炊きしたことで一酸化中毒になり命を落とす人が後をたちません。夏場にはあまりこうした事故はおこりませんが、寒くなったり雨が多いシーズンになるとテントの中でガスカートリッジやガソリンを燃料とした火器を使用する人が増えるのです。じつはこれ、ベテランの方に多く、換気さえきちんとすれば問題無いという思い込みが事故を減らしていない側面もあります。筆者には一人で河原でキャンプ中一酸化中毒で命を落とし1週間以上発見されなかった友人や、ガスボンベの爆発によってテントが一瞬で燃えて大火傷を負った友人もいます。なので、ぜひとも慢心せず、危険を理解してください。

さあ、いかがでしたか?危険や安全に注意して、ルール、マナーをしっかり守り楽しいキャンプの思い出をつくりましょう。(執筆:小林 孝延)

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