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コンサルタントの考え方から学ぶ! 問題解決能力を磨くには?

悩む人
「問題解決能力」と聞いて何を思い浮かべますか?問題解決能力は「会社の大プロジェクトを達成させる!」というような大きな話だけに使われるものではありません。思い返してみると、きっとあなたも解決すべき問題がたくさんあるはずです。

「今期の未達成予算を今月中になんとかリカバリーして」というような困難なことを完遂させることも、急に発生したトラブルの被害拡大をなんとか抑えることも、日々のオペレーションにかかるコストを減らすべく業務フローの見直しをかけることも「問題解決」です。

仕事だけでなくプライベートにおいても様々な問題を解決するべく、みなさん試行錯誤されているのではないでしょうか?「今月、自由に使えるお金は残りわずかだけどあと1週間どうやって過ごそう」「パートナーに最高に喜んでもらえる誕生日を演出するには何をしたらいいか」などなど・・・。

■問題解決のフレームワーク「空・雨・傘」

今回は、コンサルティング業界では広く知られている「空・雨・傘」をご紹介します。問題解決のフレームワークは様々なものがありますが、この「空・雨・傘」は最もシンプルで応用しやすい部類に入るかと思います。「空・雨・傘」のフレームワークは以下のとおりです。

空=「事実の認識」空を見ると、曇っている
雨=「事実の解釈」今日は雨がふりそうだ
傘=「判断」 傘を持って出かけよう

何かの問題を解決したいと思ったとき、この「空・雨・傘」に当てはめて考えると情報が整理され、より論理的な解決策にたどり着くことができます。また、上司や顧客等、第三者に説明をする際にも、この「空・雨・傘」の前提を持っておくと説得しやすくなります。考え方としては難しくありませんので、頭ではできていると思っていても、意外と多くの方ができていなかったりします。たとえば、下記のようなことが起こりがちです。

・空=「事実の認識」を飛ばして「事実の解釈」から入り、その自分なりの解釈を「事実の認識」のように自分自身でも思い込んでいるパターン。これが起こると、前提となる事実認識がズレるため、判断を誤ることがある。

・雨=「事実の解釈」をじっくりとせず、事実をそのまま受け止めているパターン。いきなり空→傘の判断に行くと、根拠が抜けているため、判断を誤ることがある。

■大人こそ読む価値がある、問題解決をやさしく学べる本

問題解決については多数の名著が出ていますので、それらを読んで問題解決能力を体系的に学ぶことも効果的です。もちろん、ただ読むだけではなくて、実践しながら「自分のもの」にしていくことが大事です。

【問題解決能力を磨くためにオススメの本】

「仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法」(外部リンク)
東洋経済新報社 内田 和成 (著)

ボストンコンサルティンググループに長く在籍し成果を残してきた筆者が、情報が不十分だったり、分析が進んでいない段階でも、先に自分なりの「仮の答え」、つまり「仮説思考」を持つことが問題解決において重要であると説く。

「新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術(外部リンク)」
ダイヤモンド社 齋藤 嘉則 (著)

「ゼロベース思考」「仮説思考」「MECE(ミッシー)」「ロジックツリー」などの問題解決に関する思考・技術を体系化して教えてくれる。シンプルで明快な問題解決理論と豊富な企業事例や演習課題を含まれている。

そして、本日最もオススメしたい、短時間で問題解決の考え方をやさしく学べる名著をご紹介します。

「世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく(外部リンク)」ダイヤモンド社 渡辺 健介(著)

かわいらしいイラストが多用されており読みやすい。全120ページなので1時間ほどあれば読了できる。マッキンゼー・アンド・カンパニーで活躍した筆者が「学校でのできごと」を題材に問題解決の方法をわかりやすく説いてくれる名著。


今回ご紹介したような「空・雨・傘」の考え方や名著から学んだことを全て実践することは簡単ではありませんが、日々意識をすることにより、仕事でもプライベートでもより適切な判断ができるようになるでしょう。

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