船の名前は「日本丸」「臨海丸」など、名前に「~丸」がつくものが多いと思いませんか? 実際のところ、~丸がつく船の名前はとても多いのが実態です。
「丸」がつくようになった有力な説としては「麿(まろ)」が変化したという説です。昔の人は「~麿・麻呂(まろ)」がつく名前が多く、愛着あるものにも「~麿」をつけて呼んでいました。このような背景から、やがて自分の船の名前にも「麿」をつけて呼ぶようになり、「麿(まろ)」がだんだんと変化して「丸(まる)」になった、というわけです。
しかし、船に名前をつけるのはその船のオーナーなので本来であれば自由につけていいはず。それなのに「~丸」という船が多いのは、実はごく最近(2001年)まで「船舶法取扱手続」というルールの中で「船の名前にはなるべく最後に丸をつけましょう」という内容があり、それに従って多くの船が「~丸」をつけていました。
今では日本の船に「~丸」が多いことは広く知られており、海外でも「マル・シップ」と呼ばれることがあります。
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