お財布の中でキラリと光る新しい硬貨、最近見かけなくなったと思いませんか？ 消費税が８％になり、何かと使う機会が多くなった硬貨ですが、お釣りをもらう時などに、ちょっとキレイなものがあったら、ぜひ何年度のものかチェックしてみましょう。実はICカードの普及もあり、硬貨の製造枚数が減少していて、ここ数年で製造されたものの中に極端に少ない硬貨が存在するのです。
特に平成21年から平成25年にかけての１円・５円・50円などはちょっとしたプレミア・コインで、古銭商のショウケースの中で販売されるマニア・アイテムです。これらのプレミア・コインの多くは、コイン収集家向けに販売されるミントセット（未使用の貨幣のセット）から出たものなので、実際には滅多に通常の買い物などで見かけることはありません。でも、ミントセットの硬貨に価値があることを知らない人が誤って使ってしまうこともあり、稀に流通しているものが見つかることがあります。ひょっとしたら何気なく受け取った１円や５円が、ちょっとおしゃれなお店のランチ代くらいになるかもしれません。
ただし平成26年に関しては消費税増税の関係で１円・５円ともに多く製造されているため、プレミア・コインになる可能性があるのは50円のみと見られています。 （撮影：石井幸久）
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