写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ
お笑いコンビ『雨上がり決死隊』の宮迫博之(50)が4月1日、自身のYouTubeチャンネル『宮迫ですッ!【宮迫博之】』を更新。
某写真情報誌による「1㎏700円ほどの高級な“セレブ米”を8㎏ほどを“買い占めて”いた」との報道を受け、
「普通の買い物やったんやけど」
「大学生の息子もいる家族3人で8キロって少ないから」
「世間一般の方がお米を買うときって10キロ」
「(1㎏700円とあったが)普通の『あきたこまち』です」
……と釈明した。さらには「こんな落ちきった人間をまだ落としたいって、オレなんかした?」と納得がいかない様子の宮迫は、動画内で報道した雑誌の編集部に電話をかけ、約15分におよぶ口論に。その後「ただただ気分が悪かった」と煮え切らない心情を吐露した。
さて。本案件に関して今回、私個人の見解をこのcitrusで語るのはやめておこう。あえて一つだけ言わせていただくと、仮に「8㎏の米を購入すること」が「買い占め」に、また「1㎏700円の米」が「セレブ米」に該当するなら、「比較的、金銭に余裕のある層が庶民価格の米ではなく高級米を買い占める行為は、まだ良心的な部類なのでは…?」とは思った。
で、そんなことよりここで私が注目したいのは、これら一連の(ミニ)バトルを境に、ネット住民を中心とする世論の論調の“潮目”が、あきらかに変わりつつある……という事実である。とりあえずは「セレブ米買い占め」を報じた記事、それに「宮迫のYouTubeによる反撃」を報じた記事の下にあったヤフコメ欄をざっと眺めてみよう。
「宮迫好きじゃないけど、流石に記事に悪意があり過ぎる。米を8㎏って普通のことだし、高い米を買うのも自粛が必要なの?」
「5㎏あたり3500円。高めのコシヒカリとか成城石井で飼ったら、それくらいはする」
「宮迫は嫌いだけどこれは宮迫が圧倒的に正しい。(取材した)記者は自炊したことないんでしょ」
「宮迫さんを悪く言う前に、一度でいいから動画の○○○○(※←雑誌名)の言い分を聞いてみて。本当に酷いし最低だから。非常識過ぎてるから」
「正直、宮迫は信用して無いが、この件に関しては宮迫の言い分が100%正論だと思う。ただのイジメられてる芸能人だと思う」
ほぼ100%が(※報じた記事自体の下にあるヤフコメ欄ですら)宮迫を擁護する側に回っている。しかも、「宮迫は好きじゃないけど〜」といった風な“枕詞”がかなり目に着く。つまり、昨年の闇営業騒動を通じて“アンチ宮迫派”のスタンスを明確にした者さえも「可哀想」と、“ガンバレ宮迫派”へと転じているのだ。
いくら、一度はスキャンダルでどん底にまで突き落とされ、いまだ低空飛行を余儀なくされている芸能人(の一人)だとはいえ、あまり宮迫のことをナメすぎるのもどうなんだろう?
先々日citrusに寄稿したばかりのコラムにも書いたが、今や宮迫は、あのカリスマYouTuberヒカルの薫陶を受け、テレビ仕事という“本妻”がありながら“セフレ”程度の感覚でYouTubeに手を出す幾多の浮気性なお笑い芸人らの数倍もYouTubeに精通した“ネット巧者”、れっきとした人気YouTuberなのである。
ケツに火がついているだけに潮の変わり目にも敏感──叩く側もそろそろもうちょっと慎重な姿勢をもって“宮迫いじり”に臨まなければ、こうした手痛いしっぺ返しをくらってしまうケースも、これからは増えてくるのではなかろうか。